2024/10/03
木造軸組工法の耐震とは?メリット・デメリットについて解説
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新築を建てられた多くの方が木造で建てられています。
木造と言ってもいくつか工法の種類があります。
木造軸組工法、枠組工法(ツーバイフォー工法)、木造ラーメン工法、木造プレハブ工法等があります。
その中でも最も多く使われているのが木造軸組工法です。
木造軸組工法は日本古来の工法で、在来工法ともいわれ、法隆寺の五重の塔や歴史あるお寺や神社、古民家などでも採用されています。
柱を立て、梁を水平に渡し、筋交いという斜めの材を入れて補強…という具合に家を建てます。
このように柱や梁、筋交いなどを使って、まるで空間上の点を結ぶかのように空間を構成します。
現代では接合部に金物を用いて強度を上げています。
今回は最も使われている木造軸組工法の耐震においてのメリット・デメリットをお伝えしようと思います。
木造軸組工法のメリット・デメリット
メリットとしては自由な間取りが可能になることや開口部を大きく取れること、また将来的にリフォームがしやすいこと、鉄骨造等よりもコストを抑えられる等があげられます。
逆に、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅に比べ、木造住宅は地震に弱い傾向にあることが、よくデメリットに挙げられます。
ですが、木造建築時には、火打梁(天井などの四隅で斜めにかける梁のこと)を配置することで、耐久性を高めることも可能です。
火打梁を取り入れる場合、建築コストが上がるほか、工期が長くなるデメリットはありますが、強度を高めたり、デザインの一つとして取り入れたりすることも可能です。
木造軸組工法の耐震等級
建築基準法の新耐震基準によると、住宅を建築するにあたっては構造種別や工法に関係なく、震度6強~7に達する程度の大規模地震でも倒壊・崩壊するおそれのない建築物とするように定められており、木造でも十分な耐震性を備えることができます。
それが耐震等級です。
耐震等級とは、建物の耐震性能を表す指標です。
地震に対する建物の倒壊・損傷しにくさを基準に、耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3の3つのレベルに分けられています。
耐震等級1は地震による建物の安全性を確保するための建築基準法で定められている最低基準です。
どんな家を建てるにしてもこの耐震等級1を満たしていないといけません。
耐震等級2は耐震等級1の、1.25倍の地震に耐えられる性能・耐震強度の基準です。
耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の地震力に耐えられるだけの性能・耐震強度基準です。
耐震性の中でも最も高いレベルであり、一度大きな地震を受けてもダメージが少ないため、地震後も住み続けられ、大きな余震が来てもより安全です。
災害時の救護活動・災害復興の拠点となる消防署や警察署は、多くが耐震等級3で建設されています。
震度7の揺れが、立て続けに2回起こった2016年4月に発生した熊本地震では、1度目は耐えたが2度目の地震で倒壊した住宅も多数あった中、等級3の住宅は2度の震度7に耐え、等級3の9割近くの建物が無被害だったことが、専門家の調査によって明らかになっています。
ここで1つ気を付けていただきたいのが、耐震等級“3相当”です。
“相当”なので耐震等級3ではありません。
実際のところはわからないので耐震等級2かもしれないですし、耐震等級1かもしれません。
ちゃんと耐震等級3を保証しているかどうか確認してください。
余談ですが、耐震等級3をとると地震に強いだけでなく長期優良住宅の認定要件の1つでもあるため、その他の要件を満たして申請が通れば税制優遇や住宅ローンの金利優遇が受けられるというメリットもあります。
では、耐震等級3の鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅と耐震等級3の木造住宅ではどちらが地震に強いと思いますか?
答えはどちらとも耐震等級3である場合、耐震において同等の強さになります
せっかく新築を建てるのであれば、大地震が来た際に自分の家が家族の命を守ってくれるシェルターになるようなお家が良いですよね。
耐震についてもしっかり確認して安心安全に暮らせるお家をぜひ建ててください!
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