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家づくりコラム

2022/07/02

太陽光/ソーラーパネルを設置するか迷う!後悔しないために知る導入メリット・デメリット

岡山県(岡山市・倉敷市・総社市・津山市・美作市)で

おしゃれで高性能を叶えるデザイン注文住宅ならベルホーム

 

本日は少し難しい、けれども家を建てる皆様がおそらく一度は悩むであろう【太陽光発電】についてお話しします。

 

話が身近でなく、小難しく、みんな言っていることが違う太陽光発電システムを新築時に搭載するかしないかを迷う方は多いのではないでしょうか。

 

実は私も先日メーカーの方に勉強会をしていただいたばかりのため、自分の理解を深めるためにもこの場をお借りして新築時に太陽光をつけるべき理由をお伝え出来たらと思います。

 

ここでは太陽光をつける【べき】と過程して書きますが、私個人の考えとしては太陽光はあくまでもオプション品だとは思います。

 

ご予算や周りの環境に伴う発電効率の差、家族の形態やライフスタイルによっても変わる話ですので、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

■新築で設置しようか迷う太陽光発電について

早速ですが、新築やリフォームを考えられている方が一度は迷うであろう太陽光について、実際どのくらいご存知ですか?

 

なんとなく屋根の上にパネルが設置されていてそのパネルが受けた太陽光を家の中に入れて自宅の電気を賄える。

 

つまり、太陽光を使った自家発電システムなんだろうというイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。

 

まさにその通りです。

 

もう少し詳しくお話しすると、パネルで受けた太陽光のエネルギーは一度直流で発電され、

 

接続箱というものを通って屋内もしくは屋外に設置されるパワコン(=パワーコンディショナー≒直訳すると力変換機≒エネルギーを変換する機械)に入ります。

 

パワコンでエネルギーは家庭用に変換されます。

 

直流で入ってきたエネルギーを交流に変更します。エネルギーは交流に変換されて初めて分電盤に入り、ご家庭で使うことが出来るようになります。

 

ところで、太陽光発電で作られたエネルギーは、貯めておくことが出来るのでしょうか?

 

簡潔に言うと、貯めておくことは出来ますが、上記の【パワコン】のみでは発電されたエネルギーを貯めておいて使うことは出来ません。

 

エネルギーを貯めておいて自分のタイミングで使うためには、【蓄電池】が必要になります。

 

蓄電池は名前の通り発電した電気をえておく電池の役割をする機械です。

 

昼間に発電した電力を夜まで貯めておいて、日が落ちた後、夜みんなが家に帰ってきたときに使うためには蓄電池が必要になります。

 

では、蓄電池がない場合、電力は無駄になるのでしょうか?

 

電力が無駄になることはありません。蓄電池がない場合、昼間発電されたエネルギーは売電(電力を売ること)され、夜使用する電力は買電(電力を購入すること)することになります。

 

売電価格は太陽光を導入した年により違いますが、導入した年の売電価格は10年間は保証されます。

 

つまり、今太陽光を載せると、今後売電価格が大幅に下っても少なくとも10年間は同じ売電価格を守ることが国から保証されています。

 

 

■売電って結局得になるの?

本記事の表題にもしましたが、今の太陽光は【高く売って利益を得る】ものではなく、【高い電力を安く買う】という形にシフトしています。

 

個人的見解ですが、今の日本で新築住宅に太陽光パネルを取り付けて、利益を得ることはほぼ不可能だと思います。

 

導入コストも安いものではありません。

 

では、なぜ太陽光をつけるメリットがあるのか。

 

【供給電力価格が今後上がり続ける】と見込まれているからです。

 

今世界は【電力の自給自足の実現】の方向へと舵取りをしています。その中で【高い電力を安く買う】ことが重要になってきます。

 

ところで、【売電】という言葉をよく聞くと思いますが、【売電】した収入はどこから出ているのでしょうか?

 

是非お家に届いている電気料金の明細をご覧ください。【再エネ賦課金】という題目の下に総電力の約10%ほどの金額が徴収されていると思います。

 

実はいわゆる【売電収入】は、太陽光を設置していない家庭の再エネ賦課金から徴収されています。

 

購入した電気量に比例して計算される再エネ賦課金は、太陽光を設置し電気の自給自足をすることで購入する電気量が相対的に減り、負担する再エネ賦課金が少なくなります。

 

つまり、太陽光を設置することで以下が叶います。

(1)発電することで購入電気量が減る→電気代の節約

(2)自家発電分には再エネ賦課金がかからない→電気代の節約

 

導入コストは決して安くはないですが、導入メリットは十分にあるのではないでしょうか。

 

 

■蓄電池って必要?

太陽光を導入しようと考える人が気になるのはここだと思います。

 

今回は私が参加した勉強会の主催の方が実際に太陽光を載せたうえでこうだったという話を元にお話しさせていただきます。

 

家本体の条件:33坪/屋根勾配3寸/片流れ/屋根南向き

家族の条件;4人家族/共働き/お子様は小学生2人

太陽光について:蓄電池無/8kwhを設置

購入電力:17kwh/日 6200kwh/年

太陽光1kwhにつき、1200kwh/年の発電効率が期待できる(メーカーによります)。

 

→ということは→6kwh弱分の蓄電池を設置できれば購入する電気量は大幅に少なくなる(もっと言うと理論上は電気の購入は不要になる)ことになります。

 

さらに、このご家庭の場合、17kwhの発電のうち10-11kwhはエコキュートの沸き上げにかかる電力だそうです。

 

その10-11kwhをまるごと昼間の沸き上げ(太陽光での沸き上げ)にシフトすることが出来れば、4.9kwh(最低)の蓄電システムがあれば理論上は1日の電気量を賄えることになります。

 

以上、今回は少し難しい太陽光についてお話しさせていただきました。

世界の動向として再生可能エネルギーである太陽光システムの設置は積極的に推奨されている一方で、国内メーカーは太陽光分野から手を引いているという現実もあります。

 

なかなか一概に絶対載せましょう!とは言えないですが、国内外の情勢や条例も見ながら相対的に判断して自分に得だと思えば設置すると良いのではないでしょうか。

 

 

新築住宅の省エネ法についてはコチラで解説しています⇩

【2025年義務化】新築住宅の省エネ基準をわかりやすく解説!最新の地域区分・等級もご紹介

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