2020/05/12
【コラム】床下にこんなものが!
新型コロナウイルス感染症の流行で3蜜を避ける!という新常識が我々の生活に浸透してきたように感じます。
ダイキン工業(大阪市北区)が男女500人を対象に実施した「換気に関する実態調査」によると(2020年4月)
「直近3カ月で、以前と比べて、換気に対する関心は高くなりましたか」と質問したところ、「高くなった」との回答が79.2%と約8割にのぼることがわかりました。
今まで以上にお部屋の換気を意識する機会が増えたのではないでしょうか。
住宅の換気システムを知ることによって、より快適な住環境が実現するんです。
そこで本日は住宅の換気システムについてお話しようと思います。
早速ですが、実は2003年から24時間換気システムが義務化されているんです。
24時間換気なんて必要?と思うかもしれませんがとっても重要なんです。
住宅の換気システムには大きく分けて2種類あります。
第1種換気
「空気の取入れ」と「空気の排出」の両方を機械を使って行う換気方法です。
メリットとしては確実に換気が行えるという点です。
また、熱交換換気扇といい、室内の暖かい空気を外へ排気する際に代わりに取りれる給気の時に、外の冷たい空気を室内の温度に近づけて取り入れる事が出来ますので、
冷暖房のロスが少ないとされています。(夏の場合は逆)
デメリットとしては施工費が高くなることと使用した際の電気代がかかることですが、
年間の冷暖房費用は抑えることができますので高気密・高断熱住宅に取り入れるこ
とで、より快適な住環境が保たれます。
第3種換気システム
「空気の取り入れ」は室内の給気口から自然に給気し、「空気の排出」は機械で強制的に行います。
最大のメリットは第1種換気と比べてシンプルな構造の為、施工費が安いという事です。
デメリットは外の空気を何もせずそのまま取り込むので、夏は暑くて冬は寒いと言われる事が多いです。想像してみてください。真冬、外の気温が2℃や3℃の場合、24時間換気システムで勝手に換気をされるとしたら!
暖房費どれだけかかるんでしょうか?(夏の場合は暑い空気が強制的に入ってきます…。)
お家の性能にこだわるのであれば、第1種換気システムが魅力的ですね。
ベル・ホームでは第1種換気システムの澄家(すみか)を採用しています。
たくさんある24時間換気システムと『澄家』の一番大きな違いは排気する場所が違うという点なんです。
ほとんどの24時間換気ステムは天井や壁面から排気します。しかし『澄家』は床面から排気します。
この排気する場所の違いによって何が起こるとおもいますか?
ほとんどのハウスダストは床面から約30cmまでの部分で滞留しています。
つまり、床面から排気する『澄家』では床面から約30cmの部分にあるハウスダストを効率よく除去できるんです。
さらに壁面排気や天井排気だと除去できたとしてもその高さまでハウスダストなどが舞い上がってしまします。つまり人が呼吸している空間まで舞い上げてしまうんです。
あとは床面排気なので排気口の清掃やメンテナンスが壁や天井に排気口があるよりかなり安全に行うことができます。脚立もいりませんね。
また、1年を通して温度変化の少ない床下に全熱交換器を設置する『澄家』は、熱交換の効率もよく、露出型の換気システムに比べるとファンの動作音もほとんど気になりません。
↑床下にこんな装置が設置されています。
高気密・高断熱・換気この3つをしっかり押さえて高性能で快適なお家作りに後悔しない選択をしてくださいね。