2025/01/29
【令和7年度】住宅補助金を使ってお得に家づくり
今回は話題の「子育てエコホーム支援事業」についてお話させていただきます。
制度の概要
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、新築住宅について、エネルギー価格などの物価高騰の影響を特に受けやすい子育て世帯などに対して、「ZEH※水準を大きく上回る省エネ住宅」の導入や、2030年度までの「新築住宅のZEH基準の水準の省エネルギー性能確保」の義務化に向けた裾野の広い支援を行うとともに、既存住宅について、省エネ改修等への支援を行う事業です。
※ZEH(ゼッチ)
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、年間のエネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指した住宅のこと。
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※リフォームに関しては、子どもの有無や年齢に関わらず適用される条件が設けられています。
対象者
補助の対象は、対象世帯と住宅性能により異なります。
①GX志向型住宅※であるすべての世帯
②長期優良住宅※またはZEH水準住宅の子育て世帯等
・子育て世帯:18歳未満(申請時点)の子どもがいる世帯。
・若者夫婦世帯:夫婦いずれかが39歳以下(申請時点)の世帯。
※GX志向型住宅の要件は、下記すべてを満たすものです。
・断熱性能等級6以上
・再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
・再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
※長期優良住宅
長い期間にわたって良好な状態を保てるように設計・建築された住宅のこと。
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補助金額
補助金額は住宅の性能により異なります。
1. 新築の場合(注文住宅・分譲住宅・賃貸住宅)
①GX志向型住宅であるすべての世帯
・160万円/戸の補助が受けられます。
②長期優良住宅の子育て世帯等
・建替前住宅の除却を行う場合:100万円/戸
・それ以外の場合:80万円/戸
③ ZEH水準住宅の子育て世帯等
・建替前住宅の除却を行う場合:60万円/戸
・それ以外の場合:40万円/戸
2. リフォームの場合(既存住宅)
– 子育て世帯等は、以下の条件を満たせば補助対象
・Sタイプ(必須工事※3種すべて実施):上限60万円/戸
・Aタイプ(必須工事3種のうち2種実施):上限40万円/戸
※条件となる工事については以下の通りです。
必須工事:①開口部の断熱改修、②躯体の断熱改修、③エコ住宅設備の設置
附帯工事:子育て対応改修、バリアフリー改修等
申請期限
予算上限に達するまで
早めに終了する可能性もございますので、お気を付けください。
支援事業の性能値について
『HHSRS』(英国保健省)の寒さに関する評価によると、人が健康でいられる温度は21℃前後で、16℃以下になると深刻な健康リスクが高まり、10℃で高齢者に低体温症が現れる温度だと発表しております。
更に室温を18℃以上に保てない賃貸住宅には改修・閉鎖・解体命令が出される事もあるそうです。
このように先進国では法律で室温が定められている事が多いのですが、実のところ、日本にはそのような法整備はまだまだです。
また、断熱性能を示す数値が「U A値」なのですが、この数値は家に全く隙間が無いという仮定で算出された理論値であり、実際に全く隙間がない家など存在しないので、この数値は実際には変わってきます。なるべく数値通りの断熱性能を得ようとした場合、気密性を高めるしかありません。
要はいかに隙間の少ない家をするのかが重要となります。
気密性は「気密測定」をすることで「C値」という値で数値化することができます。「断熱性能」「気密性能」のこの2点はセットで高める必要があるのです。
ベル・ホームでは、C値0.2以下を保証しており、新築住宅1棟1棟必ずC値を測定しています!
気密測定についても詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
➡【1年中快適な家づくり】高気密・高断熱の注文住宅を叶える岡山の工務店 | ニュース&ブログ|ベル・ホーム
あくまで補助金を受けるための基準値は、今の日本の低すぎる水準を押し上げるための補助金であり、補助金を受けられる程度の数値では、快適さやエアコンによる電気代の削減もほとんど得られない住まいとなってしまいます。
以上の事から、今回の「子育てグリーン住宅支援事業について」の補助金は、「家を建てるきっかけ」にはなりますが、「家を選ぶ判断材料」にはできませんので、お気を付けください。
子育てグリーン住宅支援事業について詳しく知りたい方は国土交通省のHPをご覧ください
岡山県(岡山市・倉敷市・総社市・津山市・美作市)で新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションをお考えの方は、地域密着のベルホームにご相談ください!