2024/09/04
住宅ローン控除の仕組みと計算方法を解説
岡山県(岡山市・倉敷市・総社市・津山市・美作市)で
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もはや毎年恒例となりつつ、「猛暑」の影響は大きく
ご来場頂くお客様からは「エアコンかけっぱなしで夏の電気代が上がっている」というお声を聞かせて頂くことが多いです。
心配なのは暑さだけでなく、家計のやりくりに与える影響は少なからずあるかと思いますが皆様はいかがでしょうか?
家計の財布を預かっているご主人様、奥様にとっては少しでも楽に家計のやりくりをしたいものですね。
そこで今回は家づくりを考える上で税金の還付を受けられる「住宅ローン控除」についてご案内させて頂きます!
ぜひモデルハウスを見学する前や住宅会社にお問い合わせする前に、検討してみてください。
住宅ローン控除とは
住宅ローン控除は、正しくは「住宅借入金等特別控除」といい、住宅ローンを利用して住宅を新築・取得・増改築する場合に、毎年の住宅ローン残高の0.7%を最大13年間、所得税から控除することができる制度です。
なお、所得税から控除しきれない場合には、翌年の住民税から控除されます。
2024年から借入限度額の引き下げや省エネ基準等を満たさない新築・買取再販住宅は対象外となりました。
ただし、2024年の税制改正では子育て世帯・若者夫婦世帯への支援強化が盛り込まれました。
税金の仕組み
では、お得お得と言われる住宅ローン控除。
我が家の住宅ローン控除でいくら返ってくるのか?
これが皆さん一番気になるところだと思います!
実は源泉徴収票があれば簡単に計算することができます!
今回のこの記事を最後までお読み頂くと、住宅ローン控除の知識がしっかりとつくと思いますのでぜひ最後までお読みください!
―――――税金の仕組み
まず私たちの税金はどのように計算されているのか?
それは「所得」で決まります。
所得とは、「収入―控除」で計算されます。
税金を減らす方法は二つ。
- 収入を減らす
- 控除を増やす
この二つになります。
そして控除というと、思い浮かぶものは何でしょうか?
基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除、扶養控除などなど・・・
ふるさと納税やiDeCoもそれぞれ控除にあたります。
それ以外にも入院や手術などをして長期入院をした時の「医療費控除」
ひとり親控除、勤労学生控除も控除の項目として該当します!
残念ながら税務署が「あなたはこういった控除の対象になりますよ~」と教えてはくれません。
「自ら申告する」が原則のため、知らない人は損をする仕組みになっています。
―――――――所得控除
お勤めの方は毎年会社の年末調整で提出しているのが「所得控除」です。
かなり大雑把な計算にはなりますが、例えば一般家庭で生命保険を年間12万円払った場合、12万円が所得控除されます。
しかしながら12万円がそのまま帰ってくる訳ではなく、12万円所得が減るので
12万円×10%=12,000円税金が安くなるという計算になります。
―――――――住宅ローン控除は税額控除
文字通り、住宅ローン控除は「税額控除」です。
「所得控除」ではありません。
それを踏まえた上で実際にいくら返ってくるか計算をしてみましょう!
住宅ローン控除でいくら返ってくるのか?
源泉徴収票にはいろいろな金額が記載されていますが、そのなかでも特にきちんと確認しておくべきなのは、以下に挙げる4つの金額です。
①支払金額
②給与所得控除後の金額
③所得控除の額の合計額
④源泉徴収税額
源泉徴収票の一番上の欄に「住所・名前」が記載されている項目があり、
その下に「種別」、その一つ右を見ると「①支払金額」と書いてありますのでこれがいわゆる年収です。
その右側に「②給与所得控除後の金額」と記載があるはずです。
サラリーマンは確定申告をしなくても基本的には会社が全部やってくれるので自動的に税金を納めている形になりますが、とはいえ仕事をする上で実費で支払っている部分を経費として引かれたものが「②給与所得控除後の金額」となります。
さらにその右に「③所得控除の額の合計額」があります。
この額が基礎控除や配偶者控除、生命保険料控除などの合計で控除額です。
「②給与所得控除後の金額」から先ほどの「③所得控除の額の合計額」を差し引くと税金の計算が可能になります。
例えば年収が600万円で「②給与所得後の金額」が428万円、「③所得控除の額の合計額」が180万円の場合
428万円-180万円=248万円※1
そこから所得税の速算表から計算すると
※1:248万円×10%-97,500円=150,500円
これに復興特別所得税2.1%が追加されるので
150,500円×2.1%=3161円
150,500円+3,161円=153,661円
百円未満は切り捨てとなるので、153,600円※2が源泉聴取額となります。
住宅ローン控除は「税額控除」のため、ここから住宅ローン控除年末残高の0.7%を引くことができます。
仮に4500万円のローンを組んでいて、年末残高が4400万円の場合、
※2:153,600円-308,000円(4400万円×0.7%)=154,400円
つまり所得税は全額返ってくることになります。
この引ききれなかった分はどうなるのかと言いますと、翌年の住民税から差し引かれる形になります。
では住民税がどうなって計算されるのかと言いますと
話は戻って
「②給与所得後の金額」が428万円、「③所得控除の額の合計額」が180万円の場合
428万円-180万円=248万円※1
この248万円に10%を掛けた248,000円
住民税から住宅ローン控除を受ける条件として、下記いれかのうち少ない方が対象となります。
■所得税の住宅ローン控除可能額のうち控除しきれなかった金額
■所得税の課税所得金額の5%(上限97,500円)
今回のケースだと97,500円が適用となるので
153,600円+97,500円=251,100円となります。
この計算式で控除がMAX13年間続くのが現行の住宅ローン控除になります。
文字や言葉が多いですが、計算そのものはすごく簡単だと思います。
ぜひ皆様も一度計算をしてみてください!
今回ご案内した住宅ローン控除は、控除そのものの手続きは必要にはなりますが
13年間でこれだけの税額がかえってくると思うと節約や収入を上げるよりも効果があることが分かります。
最強の控除ですね!
現在支払っている家賃が仮に8万円とすると
8万円×12カ月✕13年=1248万円分を返ってこない家賃として無駄に支払い続けるのではく所有不動産として保有することができます。
しかもこの住宅ローン控除
現行の仕組みが適用になるのは2025年12月末までの入居が期限となります。
新築ができるのには計画スタートから1年程度時間がかかります。
今時点で2026年以降の制度延長は決まっていません。
このようにお金のことは知らないと損することがたくさんありますので、人生をトータルで考えたライフプランのご相談、その他家づくりに必要なお金のことはベルホームまでぜひお気軽にご相談ください!
※復興特別所得税とは 国税庁HP参照
岡山県(岡山市・倉敷市・総社市・津山市・美作市)で新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションをお考えの方は、地域密着のベルホームにご相談ください!