2022/06/13
【知らないと損!】話題のマーベックス澄家のデメリットを徹底解説
岡山県(岡山市・倉敷市・総社市・津山市・美作市)で
おしゃれで高性能を叶えるデザイン注文住宅ならベルホーム
高気密高断熱住宅にとってなくてはならない優秀な設備ですが、
人によってはデメリットと感じる部分があるかもしれませんので、正しい使い方を知って快適にお過ごしいただければと思います。
【デメリット1】誤った使用方法で逆効果?負のスパイラルに陥ることも?
基本的に電源を切るのは定期清掃の時だけです。
最適な給排気の設定をしているため日常は放置で構いません。
生活上時間帯によりキッチン、浴室に設置している換気扇を回すことがあると思います。
メーカー、機種によって24時間換気機能が付いているものを選ばれる場合、この機能の使用を控えたほうが良い場合があります。
その理由は最適な設定の澄家に加え、キッチンや浴室の24時間換気を作動させた場合、家が負圧状態となります。
その結果起こる現象は以下の通りです。
・キッチンや洗面所、洗濯機の周りから悪臭がする
室内の空気が排気され過ぎて、それを補おうと排水管から給気しようとします。
防臭キャップをしていても効果がありません。
ニオイが気になる→換気扇回す→さらにニオイが気になる→換気扇強で回す・・・
という負のスパイラルに陥ってしまわれる方が後を絶ちません。
・窓から風切り音がする
同じく窓(引違窓が多い)から給気をして笛のような風切り音が起こります。
・玄関が開けにくい
家の中が外の空気に押さえつけられた状態になるため開けづらくなります。
・外壁が汚れやすくなる(特に浴室)
浴室の排気口にはフィルターが内蔵されていないため、ホコリなどを含んだ排気が湿気などと混ざりべた付いた汚れとなり外壁に付着します。
ジョリパットやベルアートなどリシン系のざらついた仕上げとなる外壁では除去がかなり困難になってしまいます。
解決方法として、調理後や浴室使用後は澄家以外の換気扇を止めることを心がけてください。
改善されない場合はさらに窓を少し開け、澄家の強さを下げることにより解消されます。
【デメリット2】高気密住宅でないと効果を実感できない
隙間の多い家(C値の大きい家)は室内への空気の出入りがコントロールできず、せっかくの澄家も性能を発揮することができません。
澄家を採用している住宅=高気密住宅の証明だと判断できます。
【デメリット3】掃除を定期的にする必要がある
第3種換気用の換気扇の掃除は正直大掃除の時くらい、という方も多いのではないかと思いますが、澄家はそれに比べてかなりの頻度で掃除をしなければなりません。
屋外給気フィルターは3ヵ月に1回、室内排気フィルターは3週間に1回が目安となっています。
このように書くと面倒に感じますが、実際やってみるとかなり簡単で拍子抜けするかもしれません。
屋外給気フィルターは水洗い、室内排気フィルターは掃除機で吸うだけです。
屋外給気フィルターは今年6月から新仕様となり更に耐久性が向上するようで楽しみです。
【デメリット4】給気口、排気口が目立つ、邪魔
澄家は本体を床下に設置し、床下に新鮮な空気を取り込み家全体に空気を循環させる方式のため、床に給気口を設置することになります。
また低い位置にホコリやニオイが溜まるのを効果的に除去するため、排気口を主だった部屋の床に設置することが多いのですが、
時に足で踏んだり、家具を置く際に制約ができてしまいます。
澄家を使用するにあたって避けては通れない給排気口の設置ですが、
メーカー様ができあがった図面を元に室内の空気循環を第一に配置を検討、
それを踏まえて弊社の設計、コーディネーターがお客様にとって最適な場所を提案していますので、
物を置く際には給気口や排気口を塞がないよう注意をしてください。
【デメリット5】加湿、除湿できない
澄家は換気扇なので加湿、除湿機能は搭載していません。
冬場はエアコンによる暖房を使用し過乾燥状態になるため、
加湿器を適度に使用することが大切です。
高気密、高断熱住宅は洗濯が室内干しでもよく乾くという売り文句がありますが、
冬場は場所によっては乾かないどころか窓に結露することもあります。
川や海の近くで霧やモヤが発生する立地ではたくさんの湿気を含んだ空気を給気することになるため室内の湿度も上がることになり、
そのため洗濯物が乾きにくかったり、朝起きて窓を見ると結露していた、ということがあります。
何度も繰り返される場合は除湿器を使用するか、暖房を使用するなどして湿度を下げる工夫が必要です。
梅雨時期も結露はしないものの同じ状況になることが想像されるので、除湿や冷房を使用し湿度を下げれば洗濯も早く乾燥すると思います。
以上今回は澄家について書きました。
デメリットということで粗探し的に書きにくいことを書いたつもりですが、
正しく使用すればこれほど良い換気システムはないと思います。
検討中の方の参考に、使用中の方にもそうだったのか、と気づかれるところがひとつでもあれば幸いです。
似てて空目しそうなので意味を調べてみました。
マーベックス MAHBEX (メーカーHP)
“More Amenity and Healthy Building by Ecological System”
“エコロジカルなシステムによってより快適で健康な建物を作る”
マーベリック(マーヴェリック) Maverick(Wikipedia)
英語で『焼印の押されていない仔牛』を意味し、転じて『群れから離れた者』『孤独を好む者』『一匹狼』を表すようになった。
無所属の政治家や芸術家、反体制派などに対し形容詞的に用いられるだそうです。勉強になりました!
澄家についてコチラもご覧ください⇩
おまけ
昔の話をします。
トップガンの1作目が公開された36年前、私は小学6年生でした。
当時小児喘息を患っており、病院で検査をしてもらったところハウスダストが原因でした。
ハウスダストとは犬や猫などの動物の毛や、カビやダニの死骸の総称です。
加えて住宅建材にはホルムアルデヒドなどの有害物質が接着剤として使用されているものが多く、小学3年生の時に新築された実家の子ども部屋は合板張りだったため、
目がチカチカする、咳が出る、息苦しい、鼻が詰まるなど眠れない夜を過ごすことがありました。
新築のにおい、ということでいつ無くなったかは覚えていませんが、これが一時期世の中で騒がれたシックハウス症候群というものだと気付いたのはだいぶ後になってからでした。
現在はそれほど騒がれなくなった理由は主に以下の2つです。
① 国の規制ができ建材メーカーの努力や技術革新で接着剤の性能が向上した。
これにより有害物質放散量が少なくなりました。
一部使用制限のある★★★(スリースター)の合板がありますが
新建材はほぼ使用制限のない★★★★(フォースター)となっています。
② 2003年に建築基準法が改正され24時間換気システムが義務化された。
上記シックハウス症候群を防止または軽減を目的に義務化され、
それまではキッチンやトイレに換気扇をつけておけばいいだろう、
と窓を開けての自然換気に頼る家が多かったのですが、以後必要換気量計算や換気経路として吸気口や排気の位置を明示して確認申請時に提出する必要があります。
このため今ではだいぶシックハウス症候群に悩まされる方は少なくなりましたが、
微量は放散されているため換気設備は必要です。しかし冬場になると寒かったり、
エアコンの効きが悪くなるなどの理由で24時間換気を止められて使われる方も多いのではないでしょうか。
これは第3種換気(自然給気し、機械で排気)を採用している住宅の事例です。
この換気方法の場合、よほど綿密な換気経路を構築しない限り空気のよどむ部分ができてしまい、
何もしないと物にカビが生えたりといいことになりません。
窓を開ければ良いと言っても365日24時間ずっと開けておくこともできません。
澄家は第1種換気(機械で給気し、機械で排気)、かつ熱交換式(80%)となっています。
これは室温が20℃で外気温0℃の場合、外気を16℃に温めて室内に給気をすることになるので極端な温度の違いを感じることはありません。
ただ床下から吹き出してくるため足元が寒い、冷たいと感じられることがあるようですが、第3種換気は自然給気のため、0℃の外気を0℃のまま室内に取り込むことになります。
それと比較すると室温の低下率も最小限で抑えられるので冷暖房効率を高めることができます。
イニシャルコスト的に第3種換気と比較すると4-5倍高額とはなりますが、
昨今高額となってしまった電気料金を考慮すると、長い目で見ればかなりお得な設備だと言えます。
【引用;MAHBEX 澄家】
機会があれば我が家の2匹の猫を絡めて記事を書いてみたい松本です。
先日トップガン マーヴェリックを見てきました。
オープニングからスタンディングオベーションをしたくなるとても良い2作目でした。
今回は弊社で全棟採用しているマーベックス 澄家(すみか)という換気システムについてお話いたしました。気になる点等ございましたら、お気軽にお問合せください☺
【引用;MAHBEX 澄家】
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