2022/06/09
【プロが教える】新築の際の上棟とはどこまで?|上棟式についても解説
岡山県(岡山市・倉敷市・総社市・津山市・美作市)で
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今回は上棟日の裏側と現場監督が上棟日に行っている仕事や上棟日の想いについて少しディープなお話しをしたいと思います。
■新築の際の上棟とはどこまで?
上棟とは、1階の床を貼った状態から1日で屋根まで伏せることです。一般的に木造住宅では、上棟や棟上げ、建前、建方などと言って、基本的には柱や梁などの躯体部分を一日で建て軸組み材の中で一番高い位置にある棟木を取り付けることを上棟といいます。
ベル・ホームの場合は、翌日の雨が降ることなどを考え屋根下地である野地板を張り、防水処理までを行います!
この日は、1日で住宅の形が出来上がりますので(住宅の形などによっては1日で終わらないこともあります)、普段は大工さん1~3人で作業を行いますが、応援で別の大工さんにも入っていただき、大工さん7~10人、監督1~3人で作業をおこないます。
■上棟日までに監督が行う作業とは?
まずはじめに地盤改良工事の着工からお引渡しまでの工程表を作ります!
その中で上棟日の決定は建築吉日を元に決定していきます。工程作成段階で、吉日を考えて逆算して工程決定を行います。
建築吉日とは、新築工事や増改築工事を始めるのに吉とされる日のことです。
建築吉日は他にも地鎮祭や上棟式等の神事や建て方開始(柱建て)、入居日(引っ越し日)を決めることがあります。
上棟は、雨の日には行うことができませんので上棟直前で雨予報になると次の建築吉日に移動させないといけません。
毎回上棟が近づいてくると天気予報と睨めっこをします。監督としては本当にハラハラします。
住まいの完成を楽しみにされているお施主様には1日でも早くお引渡しをしたいというのが私たちの気持ちですので工程をずらすことがないよう進めています。
地盤改良や基礎工事が終わると大工さんが1~2日で上棟がスムーズに進められるよう土台の据え付け、床パネルを張り、プレカットの荷受けと養生を行います。
■新築時の上棟式までのスケジュール
上棟日当日は工事開始時間の8時より前に現場に行き準備を行います。8時前になると上棟が1日無事に終わることを祈願してお酒と塩で四方のお清めを行います。
作業開始前には、朝礼を行います。朝礼ではその日の注意事項などを大工さんにお伝えします。また、お施主さんが朝からいらっしゃる際にはお施主様から一言頂いています!
朝礼が終わると、ついに作業開始です。
8時に作業を開始して10時の休憩間まで作業を進めていきます。
上棟8時~10時
作業が始まると大工さんは1階の柱を建て、梁を掛けます。その後は、仮筋交いを取り付け、建て入れ直しを行います。
この時に監督の作業としては、次に必要な部材を上げる準備や、コーキングによる気密処理、大工さんの作業の邪魔にならないように現場整備を行います。
作業が順調に進めば、2階の床パネルを張り、2階柱まで建てるところで10時の休憩を行います。
10時の休憩が終わると大工さんは引き続き作業に戻ります。
上棟10時~12時
順番としては、2階柱建て、小屋梁、2階仮筋交いによる建て入れ直し、小屋束くらいまで進みます。
そのころ監督は、先ほどの作業を引き続き行うと同時に、当日搬入のプレカットの荷受けや屋根を伏せるための準備を行っていきます。
12時になるとお昼休憩となります。
お昼は、大工さんとお弁当を食べます。その際に今後の動きを打ち合わせをしたり、後工程の調整などを行います!
13時より作業を再開します!
上棟13時~15時
お昼を過ぎると屋根伏せに向けて棟木、母屋を取り付け、垂木、野地板の順番で屋根を伏せていきます。
ベル・ホームの屋根断熱は、特殊な仕舞い方となっていますので、材料を上げる順番を間違わないよう準備を行い、作業が遅れることが無いように材料を上げていきます。
監督は、下で材料を上げる準備をする人と、屋根に上がり断熱処理を行う人で別れて作業を進めていきます!
3時の休憩時間になると早い大工さんですと当日に必要な作業は終了して、外壁パネルの取り付けなど後工程を少しでも早くできるように作業を進めていきます。
監督としては、その日に絶対に終わらせないといけない作業が終了して一安心です!
3時の休憩が終わると、上棟式に備えた準備を行っていきます。
現場整備、図面と実際に建っている住宅との間違いが無いかの整合性のチェック、上棟式の準備など手分けします。
4時~5時になるとお施主様が到着して上棟式へと移ります。
上棟式終了後は、お施主様に現場を見ていただき、終了となります。
■まとめ
いかがだったでしょうか?
上棟は、後工程をスムーズに進められるように可能な限り1日で済ませるため、監督としては1日気の抜けない日です。
上棟日の前から綿密に準備を行い、当日も作業の遅れが生じないよう準備を行うため、全行程の中でもこの日が一番ドキドキします。
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