2022/05/09
家事導線の良いランドリールームのある間取り!家事効率がUPする注文住宅
岡山県で建築家とおしゃれで高性能な注文住宅を建てるならBELLE HOME(ベル・ホーム)にお任せください!
こんにちは!ベル・ホームで設計担当をしています一級建築士の竜門です。
前回こちらで【後悔しない配置計画】についてお伝えさせて頂きましたが、
今回は一歩踏み込んでお家の中の動線計画についてお伝えさせて頂きます。
※ 動線:人や物の動きを線で結んだもの
※ 動線計画:動線を検討することによって合理的な動線を得ようとする計画
■日々の生活を快適に過ごすための家事動線
せっかくの注文住宅、快適で住みやすいお家にしたいですよね!
どんなに外観がカッコイイお家でも、動線がしっかり考えられていなければ日々の生活は快適ではなくなってしまいます。
動線は大きく「家事動線」・「衛生動線」・「来客動線」・「通勤動線」に分けられます。
今回はその中でも皆様が一番耳にしたことのある、「家事動線」についてお伝えさせて頂きます。
家事動線は文字通り、料理や洗濯など家事をする際の動線です。
複数の家事をしながら子供の世話も同時にするなど、毎日のことだからこそ少しでも負担を減らした家事楽動線にしたいですよね。
複数の家事を同時にこなす上で一番重要なのは、“動線を短くすること”です。
料理や洗濯など別々の部屋で行う家事の動線を短くすることはとても重要で、その部屋が離れていれば離れているほど、日々の家事が億劫になります。
ただし、考慮しなければならないのは部屋同士の距離だけではありません。
■キッチンまわり
例えば、料理の配膳や食後の片付けの動線は、キッチンの形状やテーブルの配置も家事楽に大きく影響します。
フラットな形状のキッチンでテーブルを横に配置すると、料理を作って配膳する動線、食べ終えてシンクへ食器を運ぶ動線は、横移動のみで完結するためとても家事楽です。
フラット形状のキッチンで正面にテーブルを配置した場合、奥様が料理を盛り付けてキッチンの先端に食器を置き、ダイニングへ移動してからテーブルへ運ぶ。
もしくはダイニング側からご主人様やお子様が受け取るという流れになります。片付けも同様の流れです。
キッチン前に腰壁があり正面にテーブルを配置した場合、腰壁の厚みが薄いと食器が乗せられず、盛り付けた食器や食べ終わった食器を持ったままキッチンとテーブルを何度も往復することになってしまいます。
上記以外にもキッチンの形状は沢山あるので、ご家庭の生活にあったものを選びテーブルの配置もしっかり検討しましょう。
また、冷蔵庫の位置もポイントです。
奥まった位置に冷蔵庫がある場合、来客時には冷蔵庫の中が見えにくいというメリットはありますが、奥様の料理中にはご主人様がお酒を取りに行くのも気を遣うことになりそうです・・・。
最近は共働きで休みの日に買い溜めされるご家庭も多いと思います。
買い物から帰ってきて、重たい荷物を車から冷蔵庫まで運ぶ動線も重要です。
玄関に入ってシューズインクローゼットがホールへのアクセスだけでなく、キッチンやパントリーへもアクセスできる間取りになっていると便利ですよね!
買い物帰りの動線だけでなく、ゴミ出しの動線にも便利です!
■家事導線の良いランドリールームのある間取り
次に洗濯動線についてです。
一言で洗濯と言っても“洗う→干す→取り込む→畳む→しまう”と意外と重労働です。
洗濯機から干す場所が遠かったり、取り込んで畳んでから収納場所が遠かったりすると毎日の洗濯が億劫になりますよね。
物干し場は一般的に、お庭・バルコニー・室内に分かれます。
お庭で干す場合、洗濯機からお庭まで許容できる距離であれば“洗う→干す→取り込む→畳む”までは大きな負担になりづらいですが、
しまう場所が2階の各部屋の収納やファミリークローゼットの場合、階段の上り下りが負担になりがちです。
“しまう“まで1階で完結できるように、小さくても1階に収納スペースがあると家事楽は格段に変わってきます!
バルコニーで干す場合、1階に洗濯機があると階段の上り下りは免れません。
脱水をした洗濯物でも決して軽くはありません。
安全面を考慮して出来るだけ洗濯物を持った状態での階段の上り下りを避けるため、
“洗う”のみ1階で“干す→取り込む→畳む→しまう”は2階で出来るようにしましょう。
完全室内干しの場合、洗濯機置き場と物干し場を一緒にしたランドリールームがとても便利です。
洗濯物を畳んだり、アイロンをかけられるカウンターや収納スペースもあると一室で洗濯が完結してとても家事楽です。
“洗う→干す→取り込む→畳む→しまう”が同一階で完結できるととても家事楽ですが、
どうしても階段の上り下りが必要になる場合、
出来るだけ洗濯物を持った状態での上り下りを減らすよう“干す→取り込む→畳む→しまう”は同一階で出来るようにしましょう。
後悔しない配置計画についてはコチラ⇩
■まとめ
建築家・設計士はプロ目線でご提案させて頂きますが、住んでみて「こうしていればよかった・・・」という後悔を少しでも無くすため、
実際に住んでいただくご家族様にとって快適に生活できる動線になっているか、
必ず間取り図に住んでみて建築家・設計士と沢山お話をして一緒により良いお家づくりをしましょう。