2020/08/09
【コラム】家族の命を守るために
近年、東日本大震災や熊本地震が起こり、地震に対する意識は年々高まってきているのではないでしょうか?
これから家を建てようと考えている方であれば尚更、地震を想定した家づくりを考えているのではないかと思います。
でも、耐震に強い家とは具体的にどのようなものなのか、いまいイメージできませんよね。
そこで今回は住宅の耐震についてお話したいと思います。
その家にどれくらいの耐震性能があるかという指数を表したもの。それが耐震等級です。
耐震性能には耐震等級1・耐震等級2・耐震等級3という3つの段階がありますが、
東日本大震災で耐震等級3の住宅は、ほとんど倒壊しなかったというデータがあります。
これまでに起きた震災による家屋の倒壊データからも、
耐震等級3がいかにこれからの住まいづくりに必要なものか、お分かりいただけるかと思います。
耐震の最低ラインの耐震等級1
耐震等級1の住宅とは震度5程度の地震であれば損傷を受けない住宅のことです。
一般住宅の多くが耐震等級1で建てられているので、建築基準法と同程度の耐震性能ということになります。
震度6強の地震がおきた場合は倒壊まで行かなくとも損傷を受ける可能性があります。
数百年に一度の地震がおきた場合は大規模な修繕や建て替えが必要になってくる、といったイメージです。
住宅が倒壊しなくとも中にいる人に被害が及ぶ可能性は十分にありますので、地震を想定する場合は注意が必要です。
1.25倍の耐震性を持つ耐震等級2
耐震等級2の住宅とは耐震等級1の1.25倍の耐震性能を持った住宅のことを言います。
主に避難所として指定されている学校や病院がこの耐震等級2の建物として建てられており、
数百年に一度の震度6強の地震が起きても、ある程度の修繕で住み続けることができます。
耐震等級1は壁の強さだけで耐震性が検討されておりますが、耐震等級2以上になると壁だけでなく、
屋根や床も含めて耐震が検討されますので、単なる1.25倍の違いだけではなく別物だということを頭に入れておきましょう。
地震に負けない耐震等級3
耐震等級3の住宅とは耐震等級1よりも1.5倍の耐震性を持った住宅のことをいいます。
主に、消防署や警察署といった災害復興の拠点となる建物が耐震等級3で建てられています。
東日本大震災では、耐震等級3の建物はほぼ被害を受けなかったというデータもあります。
熊本地震では耐震等級1の家は揺れに耐えられず倒壊してしまい、多くの人々が仮設住宅で過ごさなければいけませんでした。
人命を守ることはもちろんですが、地震がおきた後の人生も視野に入れて立てることが大事です。
耐震のことを考えるのであれば、耐震等級3にすることで、地震に負けない住宅を作ることが出来ますね。
ベル・ホームでは構造計算の手法のうち、より精度が高いとされる「三次元立体解析」という手法を用いて「耐震等級3」を担保します。
形・大きさ・材料が違う建物が地震や風でどのように揺れるか、
部材一つ一つにかかる力をシミュレーションし、安全性が担保できるまで分析・検討を重ねます。
これにより複雑な形状にも対応でき、安全性と意匠を両立させることが可能です。
精密な解析で安全性の根拠を正しくつけた構造計算を実施しています。
ベル・ホームの耐震性能についてはコチラ
地震に強い家にする4つのポイント
1.強い地盤を選ぶ
家自体の耐震性能はもちろん重要ですが、家の建っている地盤は同じくらいに重要です。
どれだけ丈夫な家になったとしても地盤が豆腐のような軟らかさであれば、同じ地震の大きさでも揺れの大きさは全然違うんです。
2.家の形をシンプルに
家の形を四角にすることで、地震に強くすることができます。逆に家が複雑な形をしていれば、それだけ地震の揺れに弱くなります。
3.家の高さを低くする
高層ビルと平屋をイメージすると揺れに対する影響が大きいのは一目瞭然ですよね。
4.屋根を軽くする
家の耐震工事では主に屋根の軽量化が行われています。それほど屋根を軽くする事は地震対策につながっているということです。
屋根の素材に軽いものを使って屋根を軽くすることで、家の重心を低くすることができます。
このように耐震性は建物の構造・地盤・形など様々な要因が重なって強くなるんです。
ベル・ホームでは構造計算が義務付けられていない2階建て以下の住宅にも構造計算を実地しています。
大切な家族を守るための安全を実現しています。
全棟耐震性をチェックしています。
今回は耐震性についてお話ししましたが、家づくりで知っておくと後悔しない情報はまだまだあります。
ベル・ホームでは「誰も教えてくれないマイホームの基本セミナー」を開催しています。
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ぜひ、家づくりについて賢く勉強して後悔のない家づくりをしてくださいね。